小学生のプログラミング教育、流行ってますよね。
私個人の立ち位置としては、論理的思考力を鍛えたいのであれば読書が最適だと思っているし、子供が大人になる時に使われる言語なんてわからないから特定のプログラミング言語を学ぶのも微妙たと思っています。
※私自身は、情報系ですし、今も必要に応じてコードを書いたりもします。プログラミング自体は大好きです。
ただ、プログラミングの考え方や論理的思考は勉強しても損はないと思っています。SAPIXの入塾テストとか理論パズルみたいなのでたりしますし。
いろいろ縁があって子供プログラミング教室に参加する機会があり、そこで使った教材のMESHが本当によくできていて感動しました。
その後、自宅でしばらく使ってみて、子供のおもちゃとしてかなり優秀な上、発展性があると感じましたので紹介したいと思います。
プログラミングブロックMESHってどんなもの?
MESH(メッシュ)は「Make、Experience、SHare」の略。作り、体験し、共有する。
MESH公式HPの説明より引用
MESH なら、プログラミング言語を知らなくても、やりたいことをプログラミングで直感的に、手軽に組み立てることができます。
失敗しても大丈夫。何度も試行錯誤できるから、失敗と成功の体験が積み重なる。
積み重なった体験は自信となって、生きる力につながります。
プログラミングとものづくりを通して普遍的な力が身につくツール――それがMESHです。
いろいろな機能を持ったワイヤレスブロックがあり、それを無線でMESHアプリと繋がることができます。
アプリのIFの出来がよく、直感的な操作をすることが可能です。
- 無線で繋がるセンサーで状態を確認したり、自動で動く仕組みが作れる
- 例:人が通過したらアラームを鳴らす
- アプリ上のドラッグアンドドロップでセンサーブロックや動作を繋ぎ、簡単に仕組みを作ることができる
- IFFTにも対応(各種Webサービスと接続可能)
- SDKを使って独自のカスタマイズも可能
とりあえず、3と4は初心者の子供には難しいと思うので、一旦置いておきますが、
目の前の物体をうまく組み合わせて、アプリで直感的にプログラミングし、その結果をすぐみてFBを得られる。というのは最高の体験だと思います。
例えば、誰か部屋に来たら教えて欲しい、と思ったら人感センサーを部屋の前に設置して、人感センサーが作動したらアラームを鳴るようにしておく、といった仕組みを簡単に実装&実験することできます。
コーディングはブロックを線で繋ぐだけで、時間がかからないので、「どうやったらより良くなるか」というアイディアの本質の部分、この場合「どこにセンサーをおくべきか」の試験に時間を割くことができます。
デザイン
5cmx2.5cmくらいの小さな長方形ブロックです。充電端子はMicroUSB。
それぞれのブロックごとに色分けされており、それぞれの役割がアイコンで表示されているので子供にも直感的にわかりやすい作りになっています。
「ボタンブロック」「LEDブロック」「動きブロック」「人感ブロック」「明るさブロック」「温度・湿度ブロック」「GPIOブロック」の7つが基本的なセットになっています。
一応、バラ売りや3つのブロックセットなども売っているので、興味があるブロックだけ買ってみるのもおすすめ。
各ブロックの種類とおすすめ
子供が遊ぶ用途であれば、「ボタンブロック」「動きブロック」「人感ブロック」あたりがおすすめです!
おもちゃにくくりつけて動いたら何か反応させる、みたいなことから遊びが広がるので、動き系の感知ができるブロックはおすすめです。
ボタンブロック
スイッチです。ボタンを押すと特定の動作をさせることが可能。
1回押されたら、2回押されたら、長押しされたら何かが起こる。
例えば、ボタンをおしたら音をならす、写真を撮る、など。スイッチは直感的で一番わかりやすいので小さい子が遊ぶならあったほうがいいと思います。
LEDブロック
特定の状況下でLEDを点滅させたり、光らせたりします。
光り方や点滅パターンを選ぶことが可能
動きブロック
ブロックが動いたことを感知します。降ったり、ひっくり返したり、振動を完治したり、ブロックの向きが変わったことを検知することができます。
例えば、右向きに倒されたら、Aの動作、左向きに倒されたらBの動作、といった条件分岐をつけることも可能です。遊びのバリエーションが増えますし、子供の理解しやすいおすすめブロックです。
人感ブロック
人や動物の動きを感知できます。
例えば、人が目の前を通ったら写真を撮る、など人や物の動きをトリガーにすることができます。
明るさブロック
明るさの変化を感知します。
明るさが変わったり、目の前を何かに塞がれたりしたら、それを検知することができます。
温度・湿度ブロック
温度・湿度の検知、および、温度や湿度を確認することが可能です。
家電と繋ぐのはちょっと高度になりますが、温度が下がる(上がる)とエアコンを起動する、みたいなことも可能。
GPIOブロック
コネクタに市販のモーターを繋いだり、他のセンサーを繋いだりすることで電子工作の無線化などできます。
ブロック拡張アクセサリーなども売られているので、本格的な電子工作へステップアップすることも可能です。
遊ぶために必要な物
タブレット、またはパソコンが必要です。対応しているOSはiOS/iPadOS、Android、Windows、ChromeOSです。
詳細な対応端末はこちらを参照。
パソコンだと、ブリッジが必要だったりするので、スマホやタブレットで遊ぶのがおすすめ。
タブレットがあるならkids+を入れるのもおすすめ。
あったら便利な物
レシピ集は1冊あると良いです。最初はレシピ通りに作ってみて(いわゆる写経)、独自のアイディアを足していく。
その後プログラミングに目覚めたら、本に戻ってIFFTを使ったアイディアとかSDKを使ったアイディアとかを試してみる、その後さらに自分のアイディアで何か組み立ててみる、というのがやりやすいです。
本はなんでもいいのですが、我が家では下記の本を使っています。娘はレゴと組み合わせておみくじとか作ってました。
また、たくさんのブロックを一つずつ充電するのは大変なので、一度にまとめて充電できるケーブルがあると便利です。
MESHブロックで遊んでみた
お正月休みにみんなでいろいろ作って遊んだので一部ご紹介します。
他にもいろいろな遊び方がありますので、公式のレシピをみてみると良いかもしれません。子供でもできる面白いアイディアや、IFFTを使って他のサービスと連携させたり大人の本気を見せつけてくるおもしろレシピがたくさんあります。
ドッキリガン
お祭りの射的で当てたモデルガンに動きブロックをくくりつけて、グラスを打つモーションをするとグラスが割れる音がする、というもの。
こちらはレシピを削除しちゃっていたので、どんな感じになるのかのイメージ動画を貼っておきます。
MESHは軽くて小さいので手持ちのおもちゃなどに貼り付けたりして遊ぶことができます。あったらいいなを作るのに最適なツールだと思います。
自分で作ったルールが実行されるのを体験して大喜びでした。
タブレットの中で完結せず、自分のおもちゃや身の回りのものをうまく組み合わせることで、アイディアが広がるのも良いところです。
謎解きゲーム
こちらは動画を撮り忘れたのですが、動きブロックのひっくり返った向きで、見えない迷路を進んでいくアドベンチャーゲームを作っていました。
このゲームは音声ナビによって進めることができ、例えば「右にベッドがある、覗く、無視する?覗くなら右に傾けよう、無視するなら左に傾けよう」という形でプレイヤーにブロックを操作させ、その結果によってストーリーが分岐してくゲームです。
アプリに録音昨日があるので、ナレーションは夫が頑張って録音していました。
ボタンを1回押せばそのままゲーム開始、2回押せばチュートリアルが始まる、というこだわりの仕様になっています。
子供達はこちらをプレイして面白かったらしく、自分たちでお話を作って、アドベンチャーゲームを作っていました。想像力も鍛えられますね。
イライラ棒
昔のテレビ番組でよくありましたよね、電気が流れた鉄の迷路の間に棒をとおして、ゴールまで進むゲーム。こちらも簡単に作ることができます。レシピは下記、とってもシンプルです。
GPIOブロックにGPIO配線用のワイヤーを用意して、片方を鉄釘に、片方をアルミホイルで作った迷路につなげます。電気が通ったら音が出るようにコードを書けばOK。
作った後もわいわい遊んだり、迷路を複雑化させていくのも楽しいです。
MESHブロックの良いところ・いまいちなところ
MESHブロックの良いところ
やはり、タブレットやパソコンの中で止まらない、現実の物体と組み合わせていろいろなものが作れることだと思います。子供にとって、自分が作ったものに対するフィードバックがあることは重要だと思っています。
普通のプログラミング言語のように、文法を学んで、その結果「Hello Worldが」タイプされても、そこまで面白くないですよね。
マイクラプログラミングが流行っているのも、結局はプログラミングの結果を楽しめるからだと思うのです。
こんなものがあったらいいな、何をどう組み合わせたら動くだろう?と考えながらプログラミングを体験できるというのが本当に良いと思いました。
また、遊んでいくうちに条件分岐や、ループなど基本的な文法は身につくようになっているため、子供たちが大人になってその時のメジャーな言語を学習することになっても、すんなり受け入れられる気がします。
あと、何より、大人が一緒に遊んで楽しい!コミュニケーションツールとしてぴったりです。
MESHブロックのいまいちなところ
値段が高い、につきます。
1個5000円〜するので、ちょっと考える値段。長く使えるし、レゴや他のおもちゃと組み合わせて遊びを広げられるので、投資として悪くはないと思いますが、ポンと与えるには勇気が入りますね。
実はふるさと納税の返礼品としてもあるので、ふるさと納税とかでもらうのは結構ありなのではないでしょうか。
あとは、充電を1つずつしないといけないのでそこがちょっと面倒だなと思いました。
STEAM教育おすすめおもちゃなど
電脳サーキットシリーズ
2023年のクリスマスプレゼントに書いました。我が家は知育玩具を買いがちです。笑
いろいろな実験ができて、理科で回路を学習する時にも使えます。この回路図は電流が流れるけど、これはダメだよね、とか直感的に試してみやすくてGood!4年生の後半から回路図やるので、教具としても結構いいですよ。
バリエーションが豊富にありますが、うちの子は基本セットの中間くらいの量のもの(電脳サーキット300)を書いました。
実験レシピに沿って遊ぶことができるので、当時小学一年生の息子が暇な時に一人で黙々と遊んでくれるのがかなり助かりました。
うちの子は単体で遊んでいますが、レゴと組み合わせて遊ぶお子さんも多いそうです。
Minecraft
超有名なMicrosoftのゲーム。
うちの子ももれなく大好きで、YouTubeなどをみていろいろ試しているようです。こちらもプログラミングを学べるので挑戦してもいいかもしれません。
ちなみに、私は酔うのでマイクラはできません。三半規管が強い人向けだと思います。
Minecraftを使ったプログラミング教材も人気のようです。幼少期のガチガチなプログラミング教育は不要だと思っていますが、遊びの延長としてプログラミングの考え方を学ぶのは役に立つと思います。
WonderBox
こちらは4歳〜6歳の間やらせていました。兄弟割引があるので二人分買っていました。
アプリのゲームと、工作のキット、パズルの冊子のセットになっています。レストランの待ち時間などにアプリをさせたり、旅行にパズル冊子を持っていったりと大活躍でした。
特に我が子は工作大好きマンなので、毎月の工作を一緒に作るのが楽しかったです。色を組み合わせて写真みたいになるのを体感してみたりとか、簡単な電子工作で車を作ってみたりかなり好評でした。
また、謎解きの冊子みたいなのが入っている回もあって、謎解き好きの私のツボな教材が多かったです。幼児教育系も良いですが、この手の想像力を広げる系の遊びもなかなかよかったです。
まとめ
いかがでしょうか、プログラミング教材は世の中にあまた出回っておりますが、MESHはかなり良いものだと思いました。
無限にいろんなことができるので本当におすすめです。
夏休みの自由研究で使いたいねと話しています。
実は基本セット以外に車を作るセットとかも用意してあるので、そちらでも遊んでみたいと思っています。ピタゴラスイッチ作りたい・・・。
参考になれば幸いです!