娘は今9歳。次年度から4年生になります。4年生というと中学受験を考えるご家庭は準備を始める時期でもありますよね。
我が家も例に漏れず、本格的な受験準備を始めようと3年生の夏頃から受験準備を始めていました。色々検討の末、SAPIXに通わせるのが良いのではないか、と思い始め、対策をした結果、2度目の入室テストで無事合格。新4年生コースからSAPIXに通い始めることになりました。
娘は、Aクラススタートなので最初からαクラス狙い!のようなハイレベルなお子さん向けではありませんが、ごく普通の小学生がSAPIXの入室テストに合格するまでの参考になれば幸いです。
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入室テスト対策でやったこと
大まかな年表はこんなかんじ
ポイントとしては、国語は文章題と漢字なので、論理エンジン+漢字練習でOK、算数は入塾が目的なら大問1、2の基礎問題に絞ってミスを減らす。かと思いました。
- 子供だけでやらせようとするも、課題を貯める・・・
- 親のケアが必要だと悟る
- 山のように使い終わった教材が貯まるのが嫌なのと、親のケアがかなり必要なのが不便だったので、塾を探し始める
- 初めての塾のため授業タイプはついていけないかもと思い、マンツーマン塾を探し、明光義塾とスクールIEで検討した結果、本人希望により、明光義塾に通わせる
- 明光義塾で初めての塾の値段(週1 90分で16000円くらい)にビビる
- コマ数を増やすと3万円〜となると普通の受験塾も見てみるべきかと思い始める
- リサーチの結果、日能研、早稲田ゼミナール、SAPIXあたりが候補に挙がる
- 娘の志望校の合格率は断然SAPIXが高い
- 軽い気持ちでSAPIXのテストに申し込む
- 明光義塾と入塾対策の学習を同時進行で行う
- とりあえず、検索しておすすめっぽい問題集「算数:ハイレベ」と「国語:論理エンジン」、パズル系問題の対策として「きらめき算数脳」を購入
- 入塾対策の問題集のレベルが高すぎて、四苦八苦
- 「ハイレベ」は娘にはハイレベルすぎて標準のみをやらせるに途中から方向転換
- 「きらめき算数脳」は2〜3年生へ途中でレベルダウンしました
- 誤りの分析をして対策を練る。
- 国語は文章題は解けている。漢字セクションが0点(漢字は30点ほど)
- 算数は大問1、2は基礎〜応用の三年生の普通の問題なので、計算力が必要そう
- 残りの大問は「算数脳」で対策できそうだが、合格点から考えて大問1、2が取れれば受かりそう
- 国語は論理エンジンを4年生までやったので、漢字に集中
- 算数は4桁の足し算掛け算、3桁の掛け算割り算や四則演算の基礎、単位変換の練習、を繰り返し
- 文章題を読んで図を整理する能力がたりない気がしたので、文章題専門の問題をたくさん
入室までの今の期間は基礎力固めのため、文章題とちょっと難しい計算、漢字学習に重点をおいて1日1時間〜2時間程度の過程学習をしています。
おすすめの勉強方法
まずは、なにはともあれ基礎固め。
算数
算数は(SAPIXの男女別偏差値をみる限り)女の子の場合、苦手な子が多いようですね。うちの子も算数は苦手なようです。
調べたり、2回のテスト問題をみる限り、3年生までに必要な基礎的な問題+思考力があれば解ける問題、で構成されているように思いました。娘の受けたテスト(新四年生の第2回、第3回入室テスト)では、分数と小数は出てなかったです。
算数は苦手〜普通な場合
まずは計算練習、単位換算を頑張るのが良いです。特に4桁3桁の計算や四則演算ルールを徹底して叩き込み、ケアレスミスをなくすこと。リットル、デシリットル、ミリリットルのような異なる単位の混じった計算でも戸惑わないレベルに単位換算をマスターしておく。
これだけで大問1は満点取れると思います。予算と時間に余裕があれば公文式とかも良いと思う。
- 計算にぐーんと強くなる(やさしめ〜普通)
- 時間や単位の計算まとめノート(普通)
大問2はちょっと捻った文章題とかが出てくるので、文章題を解きまくるのが良いです。植木算とか、距離問題とか、図を書く必要がある問題の場合、図を書いて整理できる。表で情報を整理できる。などのちょっと応用よりの能力が必要そうでした。学校の問題だけでは全部解き切るのは難しそうです。
- つまずきをなくす小3算数 文章題(やさしめ〜普通)
- 小学生ハイレベルワーク(普通〜やや難しい)
大問3以降は思考力問題なので、SAPIXの算数脳やパズル脳などのパズル系問題集を解いておくと良いです。ただ、娘の場合は3~4年生用の算数脳は難しくて泣いてしまうことが多かったので、途中から2〜3年生用の方をやらせました。こちらは考えれば解けるレベルも多く、負荷は高いものの、なんとかやれていました。
娘は最初図形が苦手そうだったので図形パズルも買ってやらせていたところ、図形問題は解けるようになりましたよ。
- SAPIX きらめき算数脳 小学2・3年生(難しめ)
- SAPIX きらめき算数脳 小学1・2年生(やや難しい〜難しめ)
- SAPIX きらめき思考力パズル 図形編(優しい〜普通)
算数が得意な場合
公文式に通っていたとかで、計算や基礎に問題がない場合、「ハイレベ」と「算数脳」を繰り返しやればかなり高得点いくんじゃないかな。
ハイレベは標準以外の問題は結構難しいので、まずは標準を完璧にしてもいいと思います。
- ハイレベ100小学3年生算数
- SAPIX 煌めき算数脳 小学3・4年生
ちなみに、ハイレベが難しすぎるけど、前述したドリルは余裕、という場合はトップクラス問題集のハイクラスAB、くらいまでやると良いです。
入門〜中級ドリルからハイレベの間を埋めてくれる良問が多いと思います。
国語
文章題と漢字ですね。娘は漢字が壊滅的にできなくて文章題で点を稼いでいた感じです。統計データをみると、男の子よりも女の子の方が国語はできるようです。
国語は苦手〜普通な場合
まずは漢字の基礎固め。漢検の問題集を1冊かってやっていくのが良いです。1週間分やって、週末に間違えたところをテスト、というのを繰り返しやらせました。ただ、SAPIXの感じは少し難しい読みなどが多いので、漢字の基礎ができていない場合は、取れるところを取る、とうかんじ。
- 漢字検定8級 トレーニングノート
SAPIXの国語のテストはとにかく長いので、長文を読んで理解できるようになるのが必須なので、問題集はやっぱり論理エンジンが最適かな、と思うのですが、国語が苦手なお子さんの場合、論理エンジンをいきなり解かせるのはちょっと負荷が高いと感じました。
国語が得意でない子供の場合、いきなり長文はきついのでまずは日本語の構造をしっかり理解する必要があります。
国語が得意でない場合、出口先生の日本語論理トレーニングシリーズを一通りやると良いです。娘は国語が比較的得意だったのでやらせていませんが、息子は国語が苦手のため、論理トレーニングの基礎編から初めて最終的に論理エンジンに行きました。
その結果、学校の学力調査でも国語は結構いい結果が出るようになってきたので、国語の基礎力醸成に出口先生のテキストはおすすめです。
おすすめの進め方としては、日本語論理トレーニングの基礎編・習熟編をやってから初めての論理国語、その後、日本語論理トレーニングの(応用編)で正しい文構造を学び、論理エンジンで総仕上げする、です。
苦手の程度によって、いきなり初めての論理国語からスタートしても良いと思います。時間や苦手度合いに応じて調節してみてください。
- 日本語論理トレーニング(基礎編・習熟編・応用編)
- 初めての論理国語
- 論理エンジン
また、論理エンジンをやる前に、テキストの音読を数回してから始めると良いと思います。国語が苦手な息子は音読→文章題、の進め方で比較的解けるようになってきたのでおすすめの方法です。もしくは学年を落としても良いかも。徐々に負荷を高めていくのがよいです。
また、形態素解析が怪しいとか、壊滅的に文章が読めないパターンの子供(うちの息子)だと音読はとても効果のある学習法だと感じています。音読用の本を毎日読ませることでかなり改善してきたなと思います。
- ねるまえ 1分おんどく(優しい〜難しい)
国語は得意な場合
漢検のドリルを延々と繰り返す!間違ったところは復讐。
可能ならちょっと語彙が難しい小説を音読させるのも良さそうでした。
娘は読解問題はとくいだったので、論理エンジンを1日1セクション解いていっていました。論理エンジンの3年生からスタートして、4年生まで終わったところで算数の強化に入ったので一旦読解対策はやめていましたが、余裕があれば、5年生、6年生と進めるか、論理エンジンの作者の出口先生のこちらの本などもおすすめです。
ちなみに、自分が学生時代出口汪先生の実況中継シリーズで国語得意になったので、この先生の本についてはかなり信頼してます。
- 論理エンジン小学生4年生 以降(難しい〜)
- はじめての論理国語 小4レベル(難しい〜)
まとめ
入室対策をしてみて思ったのは、基礎力が大事、ということ。
計算ミスや基本の文章題ができれば応用は慣れでなんとかなるので、低学年のうちの基礎固めがとても重要だと思いました。その点では公文式は良いのだろうなと思います。実際、ママ友のお子さん(SAPIX5年生)は公文式を全部終わらせたそうです。
受験勉強って先は長いし、入室してからもクラスのレベルを上げていかないといけないとか色々あると思うんですが、子供の得意不得意を見極めつつ、効率よく学習させてあげたいなぁと思っています。
また、テキストは何冊も買ってやる、というのもいいのですが、繰り返しの学習で知識が定着するように感じています。
可能ならテキストを2冊買うかスキャン&コピーして、2周3周やってみるのもおすすめです。
我が家でも使っている、おすすめのプリンターはこちら。入塾後も使うので、可能ならA3サイズ、かつ早めに購入して使い倒すのがおすすめ!
また、音読でメキメキ国語力が改善されてきた息子をみて音読のパワーに驚いております。音読本当におすすめ!お金かからない、最強の勉強法だと思います。
この本、序盤は本当に1分で終わるけど、後半は「注文のおおい料理店」とか「走れメロス」とか出てきて長いので、幼児期の読み聞かせから小学生まで幅広く使える良書です。推し!
音読に慣れてきたら、きちんと読まないと答えを出せないミステリー小説なんかを読ませるのもおすすめ。
うちの子供達はミルキー杉山シリーズを読んでいました。問題編と回答編があるため、問題編をきちんと読まないと回答編を楽しめないナイスな構成。
大人が読んでも楽しいので子供に音読させながら一緒に読んで犯人当てをしていました。読み聞かせにもおすすめ。
入塾までもいろいろ大変ですが、低学年のうちから学習習慣をつけることが大切だと思うので、なにか参考になれば嬉しいです。