小学3年生の息子のやる気をキープするため、前々から気になっていたコクヨの「しゅくだいやる気ペン」を購入しました。
結論から言うと、子供の勉強モチベーションアップには効果的だと思いました。注意点はあるものの、未就学児〜小学生まで満遍なくお薦めできます。
また、副次的な効果でえんぴつの持ち方が矯正されたのでその点も良かったです!(楽にもてて疲れない、という効果もあるようです)
一方で、ご褒美の設定加減が難しかったり、ペンからアプリにチャージする必要があるので、都度中断が入る、という点がちょっと気になりました。
今日はコクヨの「しゅくだいやる気ペン」を徹底レビューしたいと思います!
しゅくだいやる気ペンについて
しゅくだいやる気ペンってどんなもの?
しゅくだいやる気ペンとはコクヨが出している、鉛筆につけるガジェットです。
一般的な鉛筆の持ち手のところにセットすることで、勉強への取り組みを分析して見える化してくれるアイテムです。色々な角度から勉強した記録をつけて可視化してくれるので、子供のやる気を刺激するのに役立ちます!


やる気ペンを装着した鉛筆で勉強すると、やる気パワーが溜まっていき、勉強時間に応じてやる気ペンのライトの色が変わっていく仕組みです。
やる気が溜まったら、アプリにやる気をチャージすることができ、チャージしたやる気の量に応じてマップを勧められる仕組みです。
やる気がたまるとペン先が色々な色に光ります。

マップは「やる気の庭」という名前で何種類もあります。


ねこの庭、食べ物の庭など多種多様で、マップをクリアしていくとアイテムカードが手に入ります。アイテムカードは図鑑のようになっていて、コレクションする楽しみがあります。
お気に入りを3枚選べるので、可愛いものやレアなものが手に入ると入れ替えをしているみたいです。

また、庭をクリアすると親からの「ごほうび」をもらうことができます。「ごほうび」は親が設定するのですが、結構頻繁に「ごほうび」のタイミングがくるので注意が必要です。

序盤だと10ますで1回ごほうび、中盤は15ますで1回ごほうび、がきます。体感ですが、1時間くらい勉強すると3ます程度進んでしまうので、低学年の子どもでも2〜3日に1回くらいはご褒美が来てしまいます。
マップが埋まったら次のマップを選ぶことができますし、全部のマップをクリアしても有料のマップを買うことができるようです。
購入理由
小学3年生の息子のために購入しました。
彼はテキストの枚数が多いとやる気を無くすタイプで、普通に解ける問題でも量が多いだけで集中力がなくなるため、何かモチベーションアップに役立つものはないかと探して見つけたのが「やる気ペン」でした。
初めてみると、庭をクリアするごとにどんなアイテムが出てくるのか、とか次のご褒美まであと何マスかといったことを楽しみに勉強するようになり、いつもは4ページくらいで限界だったテキストも8ページくらいこなすことができるようになりました。
さらに、国語の長文問題や日記などの文字を書くという作業を嫌がらなくなりました。
また、息子がやっているのをみて5年生の娘が欲しがり、娘のぶんも追加購入しました。
彼女は学習習慣がついていましたが、ご褒美でお小遣いをためることにしたらしく、モチベーション維持に役立っています。
宿題やる気ペンレビュー
外観

可愛い箱に入って届くのでテンションが上がります。
本来、真っ白のペンなのですが、我が家は姉弟でそれぞれ使っているので、混同してしまわないように、カラーグリップを追加購入して使っています。


本来、鉛筆を持ちやすくするために作られたものらしいので、指定されたように持つと正しい持ち方で持てるようになります。
難点を挙げるとすると、白なので、汚れが目立ちやすいかなーというかんじです。
充電はmicroUSBなので、ここもtype-Cだったらなおよかったなと思いました。買った当初ゴムのカバーがついていたのですが、気づいたらちぎれて無くなっていました・・・のでカバーの耐久性はあまりなさそうです。
アプリ
アプリのできがすごく良いです。
この手のアプリにありがちな読み込みが遅いとかもないですし、ペンとのペアリングも早いです。
我が家は一人1台ずつiPadを使わせてるので、それぞれのiPad にアプリを入れていますが、1台の端末で複数のやる気ペンのペアリングも可能なようです。(公式FAQによると、5台まで、1台のペンで複数端末はNG)
勉強が終わったら、やる気ぺんとスマホ(またはタブレット)をペアリングして、ペンを傾けると植木にやる気の水をあげることができます。
溜まったやる気の量に応じてりんごが実り、りんご1つで1マス分、マップ(双六)を進めるようになります。たまに金のりんごが生えてきて、これがでると3つ進めるという運要素もあって飽きない工夫がされています。
また、集中した時間とそうでない時間をグラフにして可視化してくれます。(ただ、精度はちょっと疑問)

また、毎日親がチェックするシステムもあり、週末には1週間のレポートも送られてきます。

週間やる気レポートのちょっとしたコメントも面白いです。

とにかく、さまざまな方法で勉強の成果を可視化してくれます。SAPIXの先生も、やったことを可視化すべし、と保護者会で話していましたので、モチベーションを保つ仕組みとして良いものだと思います。
なにより、少し前の自分と比較できる仕組み、ってすごく重要だと思うのです。模試でなかなか結果が出ない時でも、着実に前進しているんだって思えるのはとても重要です。
使ってみた感想
宿題やる気ペンの良かったところ
- 勉強を嫌がらずに机に向かうようになった
- 長文をすすんで書くようになった
- ペンの持ち方が矯正された
よかったところは、やる気を貯めたいが故に、長時間勉強してくれるようになったことですね。特に嫌がっていた日記や、記述系の問題を嫌がらずにやるようになったため、記述力向上に大きく貢献したと思います。
また、想定外の効果でしたが、ペンの持ち方が矯正されたのがよかったです。
息子はペン先ギリギリを持って書くタイプのスタイルでして、矯正させようとしてもうまく行かなかったのですが、やるきぺんはペンのグリップをきちんと握っていないと認識されずやる気がたまらないため、気づいたら正しい持ち方に矯正されていました。
これはかなり嬉しい効果です。
また、双六で色々な植物・動物・食べ物などのカードが手に入るのですが、ちょっとした図鑑的に使えて良いなと思っています。
アプリのデザインも可愛くてよかったです。
宿題やる気ペンのイマイチなところ
- ご褒美の頻度が多い
- やる気の判定が勉強時間になるので、効率よくできているかが謎
- 長時間使うと充電切れが早い気がする
もう少し改善してほしいポイントはご褒美が多すぎることですね。
2〜3日に1回くらいのペースでご褒美が来てしまうので、ご褒美の設定が難しいです。ご褒美頻度を親がこっそり設定できたらよかったなぁ。
あとは、このペンの一番の課題だと思うのですが、勉強時間でポイントがたまるので、長く鉛筆を持っていればいい、になりがち。
一応、集中して勉強した時間とぺんをもっていただけの時間は区別して表示されているので、都度親がチェックして、声掛けをする必要があるなと感じました。
また、娘は受験生なので、塾がない日は毎日3時間〜勉強しているのですが、うっかり充電を忘れるとすぐ充電が切れます。1日40分使用で大体5日程度持つ想定らしいので、長時間勉強する受験生は毎日充電しておいた方が良いかもしれません。
まとめ
全体的に、よくできているガジェットだと思います。
すごろくの進み具合、やる気レポートにやる気グラフ、図鑑の埋まり具合、などで、これでもか!というくらい頑張りを可視化してくれるので、子供のやる気やモチベーションアップにはすごく役立ちます。
アプリのデザインも可愛く、マップ(双六)も色々のバリエーションがあって退屈させません。
デフォルトのマップも1日40分の学習で9ヶ月くらいかかるそうですが、終わった後も個別にマップを買うことができますので、結構楽しめそうだなと思いました。
定期的にアップデートもされているようなので、今後面白い機能が追加されるといいなぁと思います。
ご褒美設計さえ上手にできれば、勉強習慣をつけさせる&親子コミュニケーションの促進もできてかなり良いアイテムだと思います。
(ちなみに、我が家は息子はロブロックスのコイン、娘は画材を買うためのお金、をご褒美に設定しています。ただ、お金じゃなくて、みんなでご飯に行く、とか夕飯のメニューをえらべる、とかにしておいた方が平和で良さそうです。)
我が家は息子に買ったあとで娘もほしがったので、結局2回購入したのですが、2本セットもあります。セールの時などはこちらの方が少しお得です。

また、カラーグリップセットもありますのでお好みで。2人以上いるならカラーグリップはあった方がいいかもです。

改良の余地はありますが、総じていいガジェットだと思いますので、長文を書くのに慣れさせたい!とか鉛筆の持ち方を正しくさせたい!という方にはお勧めです!